②太陽光発電の構成機器に関するQ&A
Q1. 太陽光パネルって割れませんか?
強い衝撃が加わると割れる可能性があります。
現在主流の太陽光パネルは表面が強化ガラスになっています。
石などの飛来物で割れることがあります。
Q2. 雪が積もったら雪かきが必要ですか?
基本的には必要ありません。
太陽光パネルの表面は強化ガラスなので、設置していない屋根よりも、勢いよく雪が落ちることがあります。
雪止め金具を設置したり、雪が落ちる場所を通らない、物を置かないといった対策がオススメです。
また、発電再開を目的とした雪下ろしは行わないようにしましょう。
雪下ろしをしない方が良い理由はこちらの記事をご参照ください。
野立て太陽光発電の雪下ろしをやってはいけない5つの理由
※屋根に設置した太陽光発電の雪下ろしは命の危険がありますので、絶対に行わないでください。
Q3. 雨が降ると、パネルに付着した汚れが取れるって本当ですか?
汚れの種類、汚れがついてからどれくらい経っているかによります。
多少の砂ぼこりでしたら、雨が降れば流れ落ちていくことが多いです。
乾いてこびりついた汚れは、多少の雨ではおちません。
こびりついた汚れには、専門業者による太陽光パネルの清掃をオススメします。
太陽光パネルの清掃について詳しく知りたい方はこちらの記事もご参照ください。
発電量回復!ソーラーパネル清掃で得する人・損する人
太陽光パネル清掃ってどうなの?主要国内・海外メーカー10社に聞いた結果
をご覧ください。
Q4. 太陽光パネルによる火災の恐れはありませんか?
ゼロではありませんが、可能性としては低いです。
太陽光発電には、二重、三重の安全対策がしてあります。
故障した場合や漏電が発生した場合、ホットスポットを放置した場合に発火、火災となる恐れがあります。
Q5. 自然災害によって太陽光パネルが壊れたり、流されたりすることはありませんか?
屋根上まで水没するほどの洪水が起きた場合は流される可能性があります。
野立ての場合は流される可能性があります。
自然災害と太陽光発電の記事はこちらの記事もご参照ください。
野立て太陽光発電と台風|被害軽減のために知っておくべき3つのこと
雪に負けない太陽光発電にするための6つのポイント・野立て編
知らないと損!野立て太陽光発電で架台の地上高を高くするメリット5選
をご覧ください。
Q6. 以前にテレビでフィルム状の太陽光電池を見ましたが、軽くて重さの心配のない太陽光パネルは購入できますか?
平成28年12月現在、一部業者が取り扱っています。
薄型の太陽光パネルもありますが、初期投資が増えてしまうため、オススメしていません。
Q7. 太陽光パネルは雪の重みや、温度差などで割れませんか?
多くのメーカーが耐荷重や温度変化のテストを行っており、施工条件を守れば雪や温度差で割れることはありません。
雪が多い地域に設置する場合は、多雪地帯用に補強された太陽光パネルを使用します。
雪と太陽光発電に関するコンテンツはこちらの記事もご参照ください。
雪に負けない太陽光発電にするための6つのポイント・野立て編
Q8. 三菱、シャープ、パナソニック位しか太陽光発電のメーカーを知らないのですが、他にどんなメーカーがありますか?
国内メーカーも、国外メーカーもたくさんあります。
国内ではあまり有名ではなくても、海外など導入実績の多いメーカーもあります。
見積もりを取る時に「おすすめのメーカーで見積もりしてください」と言ってみてください。
Q9. パワコンが壊れたらすぐわかりますか?放置しても大丈夫ですか?
故障がわかるかどうかは、壊れている状態によります。
どんな故障であっても、放置せず確認、修理をオススメします。
モニターや監視装置をつけると、発電量がわかります。
パワコンが壊れると発電量が下がりますが、必ずしも気がつく訳ではありません。
音や画面表示で知らせる機器もありますが、壊れたまま発電し続ける場合もあります。
また、パワコン1台が全て停止するのではなく、一部が故障・停止する場合もあります。
過去の発電量と比較して極端に下がってないか確認しないと、気がつくことはできません。
パワコンの故障に気付いた場合、どんな風に故障しているか確認する必要があります。
故障内容によっては、せっかく太陽光パネルで作った電気を、売ったり使ったりできません。
火災などの事故につながる可能性もあるため、修理が必要です。
太陽光発電の遠隔監視装置について詳しく知りたい方はこちらの記事もご参照ください。
あなたの太陽光発電は大丈夫?遠隔監視装置でできることできないこと
Q10. パワコンは他の家電製品と同じくらい長く使えますか?
メーカーによって異なりますが、設計寿命は15年です。
家電の中でも比較的寿命の長い方です。
Q11. パワコンは音がしますか?
機種によりますが、運転中は少し音がします。
パワコンから出る音には、冷却ファンの音とパワコン内部から出る音があります。
ファンレスのパワコンはファンの音がしないので比較的静かです。
パワコン内部からモスキート音(蚊の羽音のような音)が出ます。
小さなこどもにしか聞こえない音で、音量は大きくありません。
Q12. パワコンのスイッチは自分でオンにできますか?
簡単にできます。
停電時に自立運転機能を使用する時には操作が必要です。
Q13. 太陽光発電の耐用年数は何年ですか?
税金の算出に使う法定耐用年数は17年です。
実際に使用できる年数はパネルとパワコンで異なります。
パネルは多くのメーカーで出力保証が25年ついています。
パワコンは10年から15年程度が寿命で、多くのメーカーが10年保証をつけています。
Q14. 地上設置の場合、いたずらされたりしませんか?
家などと同じように、いたずらや盗難される可能性があります。
心配な方はフェンスの設置や、保険の加入をオススメします。
太陽光発電の盗難について詳しく知りたい方はこちらの記事もご参照ください。
警察に聞いた!太陽光パネルの盗難に必須の防犯対策
Q15. ソーラーパネルにメーカー保証はありますか?
メーカー保証は2種類あります。機器保証と出力保証です。
普通に使っていて壊れないはずなのに物理的に壊れた、という場合に備えて「機器保証」があります。
太陽光パネルに、一目でわかるような故障は見つからないのに、カタログ通りの出力がない、という場合に備えて「出力保証」があります。
保証期間はメーカーによって異なりますが、多くのメーカーが機器保証10年、出力保証25年をつけています。
Q16. 保証は誰がしてくれますか?
太陽光パネルやパワコンといった、機器に対しては製造したメーカーが保証します。
自然災害や盗難など、機器に問題がないトラブルに対しての保証は、基本的にありません。
別途、保険に加入する必要があります。
(メーカーによって、設置時に自然災害保証がついている場合もあります)
Q17. パワコンやパネルの欠陥が原因でけがをした場合、設置業者が補償してくれますか?
パネルやパワコンといった機器の欠陥は、製造したメーカーの責任となります。
設置業者に賠償を請求することはできません。
設置業者が欠陥を知っていて黙っていた場合、業者にも賠償請求ができる可能性があります。
Q18. 産業用太陽光発電を個人で設置したいのですが、加入できる保険会社はありますか?
色々な保険会社があります。
屋根の上に設置する場合と、遊休地などに設置する場合で保険の種類が異なります。
詳しくは「保険サービス」をご覧ください。
Q19. 屋根勾配に対してさらに角度をつけることはできますか?
建物の強度に問題がなければ、可能です。
しかし、
・通常の設置方法より費用がかかる
・屋根への負荷が大きくなる
といったデメリットがあるため、オススメしません。
Q20. 発電監視モニターはインターネット環境がなくても使えますか?
機種によります。
多くの住宅用発電監視モニターは、インターネット回線が無くても利用できます。
産業用太陽光発電で、野立て設置など遠隔地に設置する場合、
インターネットを利用した遠隔監視装置を使用することがほとんどです。
遠隔監視装置についてはこちらの記事もご参照ください。
あなたの太陽光発電所は大丈夫?遠隔監視にできることできないこと
Q21. 電波がつながりにくい地域ですが、発電監視モニターは利用できますか?
機種によります。
住宅用発電監視モニターは、インターネット回線が無くても利用できるものが主流です。
電波に関係なく発電監視モニターを使えます。
インターネット回線を利用した発電監視装置の場合、事前に通信強度の確認することをオススメします。
遠隔監視装置についてはこちらの記事もご参照ください。
あなたの太陽光発電所は大丈夫?遠隔監視にできることできないこと
Q22. 自立運転を使っているときに、曇って発電量が下がったらどうなりますか?
自立運転コンセントに流れる電気が少なくなります。
携帯の充電器やラジオをいる場合、急にオフになる可能性があります。
突然停電したら困るパソコンなどはつながないでください。
Q23. 車庫に太陽光発電は設置できますか?
車庫の屋根材の種類と車庫の強度によります。
詳しくは設置業者に相談してください。
太陽光パネルとセットになっている車庫もあります。
Q24. 車庫に太陽光発電を設置するメリットはありますか?
あります。
車庫に設置することで、発電量を増やすことができ、よりおトクになります。
カーポートと屋根を合わせて10kW以上設置できる場合、産業用太陽光発電として扱われます。
売電単価は下がりますが、
・20年間売電できる
・作った電気を全部売ることができる
というメリットがあります。
太陽光発電のQ&Aに関するページはこちらです。
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