クラピアQ&A (1)品種・生態・特徴

クラピアQ&A 品種・生態・特徴

目次

①クラピアの品種・生態・特徴関するQ&A

Q1-1. クラピアってどんな植物ですか?

A. 10年以上の歳月をかけてイワダレソウを改良して創り出された地被植物(グラウンドカバープランツ)です。
クラピアは、地面を這うように伸びるので背が高くならないという特徴があります。
環境に配慮した不稔性の植物で、割安の導入費用と少しの管理で育てられるので雑草対策や緑化植物としても注目されています。
S1、S2、K5の三品種が品種登録済みです。

Q1-2. クラピアの名前の由来は?

A. 開発者である宇都宮大学の故・倉持仁講師のお名前「クラ(倉)」とイワダレソウの別名でもある「リピア」を合わせて「クラピア」と命名されました。
故・倉持仁講師:雑草研究における日本の第一人者。

Q1-3. クラピアにはどんな品種(種類)がありますか?

A. 「S1(エスワン)」、「S2(エスツー)」、「K5(ケイゴ)」の3つの品種があります。

Q1-4. クラピアの品種ごとの特徴は?

A. 品種ごとの特徴は、下の一覧表をごらんください。
わかりやすい点を挙げると花の色が違います。

花の数 :S1=S2>K5
開花期間:S1=S2>K5
繁殖力 :S1>S2>K5
耐寒性 :K5>S1>S2
おすすめ:K5>S1=S2

このような特徴がありますが相対的な差です。
クラピアは省管理が魅力のグラウンドカバープランツですので耐寒性・耐病性に優れるK5が人気です。

クラピアS1の特徴

クラピアS1クラピアS1は、3品種の中で最も成長が早い品種です。
白い花をたくさん咲かせます。
在来種の改良品種です。

 

クラピアS2の特徴

クラピアS2クラピアS2は、濃い紫の花をたくさんつけるのが特徴です。
成長速度はクラピアS1と比べるとやや遅くなります。
在来種とヒメイワダレソウの改良品種です。

 

クラピアK5の特徴

クラピアK5クラピアK5は、3品種の中でもっとも緑の期間が長く(耐寒性)、病気になりにくい(耐病性)、品種です。
薄桃色の花が咲きます。S1、S2と比べると花の数は少なめです。
一番人気の品種です。

Q1-5. 花は咲きますか?

A. 5月から9月にかけて小さな花が咲きます。(下の画像はクラピアK5の開花時のものです。)

クラピアの花
クラピアK5開花時には薄桃色の花びらが広がる

Q1-6. クラピアの花の色を教えてください。

A. クラピアS1は白色(ホワイト)、S2は濃いピンク、K5は薄いピンクです。
クラピア S1 S2 K5 花の色

Q1-7. 花粉は出しますか?

A. クラピアは花粉を出しません。クラピアは栄養繁殖で子孫を増やします。花粉を受粉して種つけたりすることもありません。

Q1-8. クラピアの花に香りはありますか?

A. 茎や葉は無臭です。花弁は鼻を近づけるとわかる程度です。

Q1-9. クラピアは常緑の植物ですか?

A. 常緑ではありません。
一般的な傾向としては、概ね4月から10月初旬にかけて緑が広がり、以降は紅葉します。
冬場は、一旦枯れますが翌春また緑が広がります。肥料をやると緑の期間が多少長くなります。

植栽場所の栄養状態や日照条件によって大きく異なります。
場所によっては、常緑の場合もありますがかなり恵まれた条件を整える必要があります。

カタログやブログなどでは、青々としたクラピアをよくご覧になると思いますので、ここでは秋から冬にかけての紅葉したクラピアの写真をご覧ください。

クラピアの冬枯れの様子1 クラピアの冬枯れの様子2
秋のクラピア 2016年11月撮影 岐阜県海津市 秋のクラピア 2016年11月撮影 岐阜県揖斐郡
クラピアの冬枯れの様子3 クラピアの冬枯れの様子4
冬のクラピア 2016年12月撮影 岐阜県関市 冬のクラピア 2017年1月撮影 岐阜県安八郡

Q1-10. クラピアは外来種ですか?

A. クラピアはどれも外来種ではありません。
– S1種は、日本国内のイワダレソウ在来種同士を交配・選抜により改良した在来種です。
– S2種は、在来種と外来種を交配させた品種です。
– K5種は、在来種と外来種を交配させた品種です。

Q1-11. クラピアは種を出しますか?

A. 種は出ません。クラピアは交雑により種なしスイカのように種ができない「不稔性」があるためです。
クラピアは根、茎、葉から次の世代が繁殖する(栄養繁殖)植物です。

Q1-12. クラピアは食べられますか?

A. クラピアそのものは無毒です。ドッグランでの植栽事例もあります。しかし、食用ではないので、美味しくありません。クラピアが生えている土の性質によっては、害がある場合もありますのでご注意ください。

Q1-13. 乾燥には強いですか?(耐乾性)

A. 砂漠緑化に利用されるほど、耐乾性があります。植えた後は、根付いてしまえば、極端な日照りが続く場合を除き、ほとんど水遣りは不要です。

Q1-14. クラピアはどれくらいで広がりますか?(成長速度)

A. 環境(水、気温、日照、土質)によって異なります。
中京ソーラーの過去の施工事例では、植栽をしてからの1シーズンで20倍〜40倍の面積に広がっています。

Q1-15. 踏んでも大丈夫ですか?(耐踏圧性)

A. クラピアは踏んでも問題ありません。根付いた後であれば、むしろ、適度に踏むことをおすすめします。クラピアは、踏まれた刺激により茎も葉も緻密になり雑草の侵入をより一層おさえてくれます。
クラピアが繁茂した庭

Q1-16. どんな雑草でも抑えられますか?

A. 緻密に広がったクラピアは新たな雑草の発生を強力に抑制できますが100%ではありません。
そもそも雑草を完全に無力化する方法は存在しません。
竹や笹など突き破る力の強いものは抑制できません。
隣地から侵入し上から覆い被さってくるツルやツタなどに対しては無力です。(アスファルトやコンクリートにしても覆い被さられては何もできません。)

Q1-17. 芝のように芝刈り機で刈り込む必要はありますか?

A. 年に1回程度刈り込むと、クラピアの茎と葉が良い緻密になります。刈り込みをしなくても芝生のように伸びてしまうことはありません。

Q1-18. 草丈はどれくらい高くなりますか?

A. 最大で10センチほどです。日照がほとんど得られないような場所で高くなる傾向があります。

Q1-19. クラピアの根はどれくらい伸びますか?

A. 地質にもよりますが、地中1メートルほど伸びます。この性質を利用して、土壌の流出防止や法面の保護など公共事業でも採用されています。
クラピアの根が土の中で伸びていくには、土の中に隙間があること、もしくは土の硬さが親指を押し込んだ際に半分入る程度であることが必要です。
粘土質の土の場合は、土が軟らかくても酸素が行き届かないので成長が遅くなります。

Q1-20. クラピアには、どのような用途がありますか?

A. 主に、雑草対策のグラウンドカバープランツとしてお求めいただく場合が多いです。他にも以下の用途があります。
・太陽光発電所
・公園、校庭
・駐車場の緑地
・店舗の緑地
・工場の緑地
・畦畔
・堤防、法面の保護
・ドッグラン
・高速道路の中央分離帯
・その他

Q1-21. 屋上緑化、壁面緑化には有効ですか?

A. 屋上緑化・壁面緑化、いずれもおすすめしません。クラピアの成長に必要な土の量が限られてしまうので、保水量も限定されるので省管理にならないためです。

Q1-22. イワダレソウとは何が違いますか?

A. イワダレソウは種子をつけますが、クラピアは種子をつけません。また、イワダレソウよりも地表を緻密に覆いますので、雑草対策機能としてのグラウンドカバーを考えるとクラピアの方が優秀です。

Q1-23. ヒメイワダレソウとは何が違いますか?

A. ヒメイワダレソウは環境省と農水省が作成した「我が国の生態系等に被害を及ぼすおそれのある外来種リスト」に登録されている迷惑植物です。
(参照:生態系被害防止外来種リスト(環境省・農水省作成)
ヒメイワダレソウは種子をつけますが、クラピアは種子をつけません。また、ヒメイワダレソウよりも地表を緻密に覆います。
クラピアは、不稔性(種子をつけない)で環境に配慮したグラウンドカバープランツです。

Q1-24. クラピアの特長(長所)を知りたい。

A. クラピアには主に9つの特長があります。
(1)繁殖スピード(高速で被覆します)
(2)雑草抑制(緻密に被覆します)
(3)省管理(背が低いので管理コストの低減が可能)
(4)耐踏圧性(踏んでも大丈夫)
(5)土壌流出防止(根を深く多く張ります)
(6)多年生植物
(7)悪環境に強い(海沿いでも育つ耐塩性、生育可能なpHが広い)
(8)環境に配慮(不稔性で種をつけない)
(9)地表温度の上昇抑制(裸地と被覆地で真夏日に30度以上の差)

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