初公開!クラピア総生産元突撃取材|新品種情報とこだわりの生産過程

クラピア産地訪問

2017年7月某日。

私たちソラサポのメンバーは、クラピアの日本で唯一の総生産元のグリーンプロデュース(GP)さんに取材に行ってきました。

ソラサポのある岐阜県には、お越しいただいたことがあるのですが、今回やっと念願が叶った形です。

今回の取材の目的は…
生の生産現場を見てみたい!
ユーザーさんからよく頂く質問をぶつけたい!

今まで、数万平米でクラピアを植えてきて気になっていたことをお伺いすることができました。
この記事では、今回の取材を通してわかった次のことをお伝えしたいと思います。


・普段なかなか目にすることができないクラピアの生産現場
・クラピアがみなさんのお手元に届くまでの舞台裏
・クラピアの新品種の情報 ← ビッグニュース!

どんな過程を経てみなさんのお手元に綺麗にびっしりと繁茂したクラピアが届くのかを記載していますのでぜひお読みください。

◆ クラピアの生産現地に到着!

グリーンプロデュースさんに到着する間際、クラピア畑を発見しました!

クラピアの圃場

こちらは、販売用のクラピアではなく、色々な実験をしているところです。
雑草が少ないので、しっかりと管理されているようです。

到着!
お忙しいなか、お時間をくださった専務取締役のO様が迎えてくださいました。

グリーンプロデュースの外観

お久しぶりのご挨拶も終わって、いよいよクラピアの圃場に出発です!

ここがクラピアの圃場です!すごい数のビニールハウス群ですね。

クラピアを生産するビニールハウス

クラピアを生産するビニールハウス

大きなビニールハウスがたくさん建っています。
中には青々と繁茂したクラピアがたくさんありました。

いろいろとお話を聞きながら案内をしていただきました。

◆ クラピアの生産方法

クラピアがどうやって生産されているか気になりますよね。
取材で判明した生産方法を可能な限り紹介します。

クラピアはどこで生産しているのか

クラピアは栃木県某所のビニールハウスで生産されています。
広い敷地にビニールハウスが何棟も建っていました。
実は、品種が混ざるのを防ぐために、品種ごとに別のビニールハウスで生産されています。

クラピアの生産風景1

それでは、ハウスの中に入ってみましょう!

広い!一面クラピアです!

クラピアの生産風景4

出荷目前の青々としたクラピアが広がっていました。

クラピアの生産風景2

クラピアの生産風景3

取材に行ったのは、7月でしたのでハウスの中は非常に高温になっていました。
室温を下げるために、ビニールハウスの両端は風が通る様にされていました。

今年の生産量は一般ユーザー向けの「ポット苗」と業者向けの「ミニ苗」合わせて70万株ほどを見込んでいるそうです。
去年は60万株ほどとのことですので、需要が高まっているのがわかりますね。

密に育ったクラピア

蜜に育ったクラピア

しっかりと細かく密に育っています。
密に育ったクラピアの触り心地は良いですよね。

クラピアの生育手順

株分け直後のクラピアを見せていただきました。

クラピア株分け直後の様子

クラピアは株分けから出荷まで2ヶ月程度だそうです。


「えっ?種を植えるのではないの?」と思う方もいると思います。
実は、クラピアは基本的に種をつけない品種改良をしています。

クラピアの成長過程1
そのため、種を飛ばさないので近隣の方に迷惑をかけることもありません。

こちらは、株分けからある程度時間が経って成長したクラピアです。

クラピアの成長過程2

ポットの茎をよく見ると刈り込みを行っているのがわかりますね。
何度も刈り込みを行い密度を高めていきます。

クラピアの成長過程3

こちらは、クラピアの出荷作業場です。関係者以外、個人情報の関係で入ることができません。

クラピア出荷中の様子

販売店ということもあり、特別に見学させていただきました。

ちょうど当日の便で出荷されるソラサポのお客様のクラピアを発見!

 

クラピアの生産で苦労すること

生産者が生産段階でどんなことに苦労しているかはなかなか知ることができないと思います。

クラピアの生産現場の写真

雑草の管理

生産途中で脅威となるのが「雑草」です。
雑草が生えない様にビニールハウスで育てていますが、どうしてもハウスの隙間から雑草が侵入してきます。
そのため、人の目で毎日細かくチェックをして、雑草を見つけたらすぐに抜いているそうです。
年間生産量が70万株もあると、気が遠くなるほどの作業量ですよね。

クラピアの管理

冬場の温度管理

クラピアは1年中育てられています。
そのため、冬場の夜間は暖房器具を使って温度管理しています。

生育途中の病気

クラピアは生き物ですので、すべてのクラピアが元気にすくすくと成長するわけではありません。
中には病気になるクラピアも出てきてしまいます。当然、病気のクラピアは出荷することができません。

そのため、クラピアの状態管理には最大限気を配っているそうです。

知ってビックリ!クラピアの生産過程の生情報

クラピアの生産方法で私が驚いたことを記載します。

生産現場でも実験の日々!

生産現場を見学した際、ビニールハウスの片隅で実験が行われているのを発見しました。
実験内容は、肥料の効果測定とのことです。
少しでもクラピアにとって良いものを探しているというグリーンプロデュースさんの企業努力の積み重ねです。

圃場の地層を砂の層に改良している

クラピアを生産しているビニールハウスの地面は非常に水はけがよかったです。
というのも、地面から50cmの深さを砂の層に改良して水はけを良くしているそうです。

クラピアは水はけが悪い土地だと生育が遅かったり、病気にかかりやすくなってしまいます。
そのため、水はけが良い土地で生産することは、非常に重要なポイントです。

生育に使用する土にかける手間

生育に使われている土は「焼き土」というものです。
焼き土は60度以上で加熱加工されており、雑草の種を焼いている土です。

そのあと、クラピアを植え付けることで、雑草混入の可能性を非常に低くすることができるそうです。

◆ クラピアの販売について

クラピアの販売にあたり、どんなエピソードがあるのかをインタビューしました。

クラピアの年間出荷量は60万株以上

クラピアの出荷量は、前章にも記載していますが、2017年度の見込みで70万株と予想されています。
去年、一昨年は60万株ほどとのことですので、今年は売れ行きが良いですね。

人気の品種は、圧倒的にK5だそうです。
一般家庭のお庭に植えるような場合でも、K5が多いそうですが、S1、S2の注文も増えているそうです。

S1、S2は花の色が鮮やかなので、景観を重視するお庭などに人気のようです。

↓クリックすると画像が拡大されます↓

クラピアK5の写真

クラピアK5ミニ苗の写真

クラピアS1の写真

クラピアS1ミニ苗の写真

クラピアS2の写真

クラピアS2ミニ苗の写真

 

クラピアの販売で苦労すること

需要予測が難しい

クラピアには3つの品種と2つの規格があります。
品種はK5、S1、S2があることはみなさんご存知だと思いますが、実は規格が2種類あります。
みなさんが通販等でよく目にするのが「ポット苗」と言われるものですが、業販用に「ミニ苗」があります。

そのため、3品種2規格の計6種類の需要予測を行わないといけません。
それぞれ需要の予測を立てて生産をしなければいけないので、大変ですよね。

2月、3月の公共事業

クラピアの公共事業導入事例

(画像引用元:株式会社グリーンプロデュース 公共事業導入事例

クラピアは公共事業に多く使用されています。
公共事業の工事は2月、3月にピークを迎えますので、出荷も2月、3月が非常に忙しくなるそうです。
生育も2月、3月の出荷を目指して行いますので、冬の時期でもビニールハウスに暖房器具を入れて、生育するそうです。

 

知ってビックリ!一度に大量に植栽されるクラピアの用途

2万ポットの大型案件

クラピアの出荷風景

今年、2万ポットの大型案件があったそうです。
2万ポットというと、メーカー推奨数で計算をすると5000㎡分です。
5000㎡の敷地で綺麗に繁茂するクラピアはぜひ1度お目にかかりたいですね。

変わった場所での導入実績

年間60万〜70万株も出荷していると、中には変わった場所で植栽する案件もあるそうです。

・屋上緑化
屋上緑化の目的でクラピアを購入した方がいるそうです。
屋上緑化は近年、流行しておりますが、クラピアを使用される方もいらっしゃるんですね。

土の量や屋上での管理はなかなか管理が難しいと思いますので、私たちはあまりおすすめしていません。

・急斜面の土留め
急斜面での土留めという目的で導入された方がいるそうです。
クラピアは法面の土壌保護を目的として公共事業で法面にも導入されることが多くあります。
地質によりますが、クラピアの根は1m以上張るので、地面をしっかりと掴むことができます。
急斜面での成果が気になるところですね。

◆ クラピアの新品種について

クラピア ニュース

クラピアの新品種はみなさん気になりますよね!
以前からネット上では新品種の噂がありましたが、今回の取材で新品種の情報を入手しました。

待ちに待った新品種とは?

「新品種は、クラピアS1をベースに品種改良を継続しており、耐病性、耐寒性を高めた新品種の発表ができる日が近い」とのメーカー担当者様の弁を取りました。

発売日が待ち遠しいですが、今のところは未定だそうです。

ソラサポでは、発売されたらすぐに他品種との比較実験をして、皆様に新品種の良さをお伝えできればと思います。

クラピアにS1を元にした2つの新品種が登場

品種改良の苦悩

品種改良は、「品種改良を目的として建設されたビニールハウス」で行われているそうです。

品種改良の方法

品種改良にも様々な方法があります。
クラピアが突然変異する場合もありますので、様々な人が頻繁にチェックをしているそうです。
少しでも変わった品種を見つけたら、選別をして様子を見るそうです。
環境の変化で、元に戻ってしまう場合もあるそうです。

経過観察を行い、安定して生育・生産を行うことができれば新品種となるそうです。

北海道などの寒冷地対応のクラピアの登場はまだまだ難しそう

お話を聞いていると、品種改良はとても大変なことだと痛感しました。

現地に伺う前に、人気クラピアブロガーの LcdDam 様からも「北海道で生育できる新品種の登場は?」という質問をいただきました。また、北海道にお住まいの方からも「クラピアを買いたい」というお問い合わせをいただきます。

雪に埋もれても元気なクラピア

雪に埋もれても元気なクラピア

耐寒性を高めるということは、植物自身が耐性をつけて世代交代を繰り返す必要があるそうです。
そのため、何十年もの年月が必要になります。

残念ながら現在は、北海道での生育はできませんが、何十年後かには北海道仕様のクラピアが誕生するかもしれません。気を長くして楽しみにしていましょう!

 

◆ クラピアの豆情報

その他にもいろいろな質問にお答えいただきました。

太陽光パネルの下が冬でも緑なのは放射冷却が起きないから

私たちは、何万㎡もの太陽光発電所に雑草対策としてクラピアを植えてきましたが、太陽光パネルの下だけ冬枯れしない場所が多くあります。
冬枯れしない原因は冬場の「放射冷却」が起きないことが原因の可能性が高いそうです。

冬のクラピア 太陽光パネルの下では元気に緑色

「放射冷却」はあまり耳にしない言葉ですが、簡単に説明します。
冬の昼間に晴れている場合は、太陽の熱が地面を温めます。
しかし、夜間は大気中が非常に冷え込むので、溜め込んだ地面の熱は大気中に出て行ってしまいます。
その際に地面は急激に冷え込みます。

地面の上に太陽光パネルがあると、熱が大気中に行こうとしても、パネルにあたり、急激な気温の低下が発生せず、他の場所より暖かくなります。

そのため、夜間の冷え込みが抑えるので、冬場でも緑を保つことができていると言われています。

太陽光発電所に限らず、クラピアの上に放射冷却を阻害するようなものがあれば、放射冷却が発生しづらくなり、緑を保つことができるそうです。

植栽シートを併用すると管理が楽になる

私たちのお客様の植栽シートライトを併用した太陽光発電所のクラピア植栽事例です。

 

クラピアを植栽した太陽光発電所の1年後の写真

クラピアを植栽した太陽光発電所の1年後の写真
植栽シートライトを併用しているので、植栽から1年2ヶ月経過してノーメンテナンスの状態です。

クラピアはアメリカでも活躍中!

アメリカでも広がるクラピア

画像出典:https://www.westcoastturf.com/Kurapia-Drought-Tolerant-Ground-Cover

クラピアマニアの方は既にご存知かと思いますが、クラピアはアメリカでも販売されています。
アメリカの温暖な気候な場所では、常緑のままで居られることで評価も高いそうです。

ちなみに、外国で植物を販売することは、非常に大変なことです。日本では種苗法という法律がクラピアを守っていますが、種苗法が整備されていない国も多くあります。

そのため、種苗法が整備されていない国では、コピー商品がすぐに出回ってしまうために販売ができません。

吹き付け工法が流行り始めている

実は、クラピアの吹き付け工法が徐々に流行っているそうです。
グランドカバープランツは吹付工法で行う品種も多くありますが、クラピアも行うことができるそうです。

クラピアの吹付工法では、以下の条件が揃っていることが必須とのことです。
・法面に雑草が生えてない状態(整備したばかりの法面)
・吹き付ける際に1cm〜2cmで均一に吹くことができる熟練の技術者が施工をする

この条件が揃えば、クラピアの生育に有利な状況のため、成功する確率が高くなるそうです。

クラピアの木質化には刈り込みで対処

クラピアを育てていると稀に下の写真のように「木質化」してしまうことがあります。
木質化しても害はありませんが、見た目が気になる方からは、対処法のお問い合わせをいただきます。

ランナーが木質化しているクラピアクラピアのランナー(伸びている茎)が太く成長し木のようになることを木質化と言います

木質化の原因は、クラピアのランナーが地面から浮いている状態が続く場合に発生すると言われています。

クラピアは、ランナーの節々から地面に根を伸ばし、栄養を吸収します。そのため、成長した先端で根が張れなければ、元を辿って栄養を運ぶ必要があります。より遠くまで栄養を運ぶには、太くなる必要があるというわけです。

そのため、クラピアが根を張りやすいように、こまめに刈り込んであげましょう。刈り込みが少ないと、クラピアが重なり合うため、根が張れずに木質化…ということになりそうです。

類似品とクラピアの違い

こだわりの生産過程を経てお手元に届くクラピアと類似品の違いを比較してみましょう。

クラピアとヒメイワダレソウの違い
生産過程で何度も刈り込みを行っているクラピアは、類似品に比べて密度が違います。

クラピアの切りカス

類似品のポット苗

ヒメイワダレソウの根

クラピアのポット苗

クラピアの根

クラピアの苗はポットの下まで良く根を張った状態で納品されます。
クラピアは株分けで栽培しているので、根をたくさん張ることができますが、類似品の場合は、挿し芽で栽培されていることが多いので、ポットの下まで根を張っている株が非常に少ないです。

挿し芽で栽培された苗の場合、9月や10月に植え付けを行うと越冬できないことがあります。
また、株が立っているので、すぐに枯れてしまうこともあります。

4月や5月に植栽するのであれば、挿し芽の苗でも問題ありませんが、クラピアは前述のように2月や3月に公共事業で植え付けをするので、株分けでの栽培となります。

クラピアの刈り込みの深さはお好みで!

クラピアの刈り込みの様子

「クラピアはどれくらいまで刈り込めばいいですか?」という質問を頂きます。

グリーンプロデュースさんは地面ギリギリで刈り込みを行っているそうです。
ソラサポでも、試行錯誤の結果、地面ギリギリで刈り込みを行っています。

最初は「かわいそう」と思って控えめに刈り込んでいましたが、深く刈り込むことで、葉っぱがより密になり、雑草対策としての効果が向上することを実感したので、ギリギリで刈り込んでいます。

ちなみに、市販の芝刈機などは、リール型のものがありますが、リール型はクラピアを押し倒すだけになってしまうこともありますのでご注意ください。

◆ これからのクラピア

これからのクラピア

クラピアはもともと、公共工事を目的に販売されていましたが、近年一般家庭のお庭へ植栽されることが非常に多くなってきました。
芝に代わる植物として、一般ユーザーが緑を楽しめて、踏めば踏むほど綺麗になっていきます。

グリーンプロデュースさんとしては、「まだまだ認知度が低いので、良さを知っていただけるように営業活動・販売活動を行っていくと同時に、弱点を少しずつでも改善してブランド力を高めていきたい」とのことでした。

ソラサポとしても、一人でも多くの方にクラピアの良さを知ってもらえることが何よりですので、これからもみなさんのお役に立てるようなコンテンツを作成していきたいと思います!

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